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2008/04/19 [Sat]

時の旅人 @ Mont St-Michel

きょうはモン・サン・ミシェルに行く日

french countryside

パリからバスで片道5時間
途中はなだらかな丘が海原のように果てしなくつづく田園風景です
郊外の街は意外なほどアメリカナイズされていました
大型ショッピングモールがあったりして 風情も何もなくて興醒めなのですが
林の間や水辺にときどき 打ち棄てられた古城が見えたりして
その一瞬だけは 昔の夢に出会ったように はっと息をのみます

干潟

「聖ミカエルの山」 をぐるりと囲む干潟を てっぺんから一望

innergarden

列柱が美しい中庭の回廊を散策

corridor


この廊下、この光の中を昔歩いた人々
その人たちの人生と私の人生が一瞬、ここで交錯する
その人たちが生きた気配に耳を澄ますのです

見上げる尖塔


残念ながらモン・サン・ミシェルはかなり観光地化されています
たくさんの観光客、ガイドにくっついてのせわしない移動、
ざわめきの中では
悠久の時の流れに浮かぶモン・サン・ミシェルの祈りに
耳を傾けることは容易ではありません

けれど確かに祈りは存在しています
はるかな昔 ここで祈った人々の気配がそこここにあるのです
私たちは触れることも 見ることもできないけれど
薄い膜一枚隔てた 別の層、別の次元に存在しているのだと感じることができます

祭壇


静謐


こういう場所では時の膜が薄くなっているのか
特にそういう降り積もった時間の別の層を近くに感じます
やわらかにほどけてゆきそうで でもほどけない時の膜

触れることのできない、けど確かにわたしの存在する時間のすぐとなりにある層
昔昔ここにいた人々を、その祈りを内包する層
その層のたった上澄みでも汲み取れないかと
じっとその気配を感じながら わたしは歩きました


garden


雨足が強くなりました すべてが灰色にけぶる中
庭の緑だけがあざやかに濃い

雨にけぶる島

時の旅も終わりに近づいています



by the window

さようなら モン・サン・ミシェル。

中学生の頃、図書館にあった図鑑の中に初めて見たモン・サン・ミシェルの姿。
当時はそれがモン・サン・ミシェルという名前であることも、フランスにあることも知らず
実在する風景なのかも定かではないまま(絵か合成写真のように見えた)
ただただ
わたしが夢見ていたどんな風景よりも素晴らしい
もしこんなところが本当にあるなら いつか行ってみたい
と思いました。

silhouette


あの時の漠然とした想いがきょう結実したのです。
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Author:Saya
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